ギルティクラウン

GUILTY CROWN ON
遺伝子キャプチャー
第9話でダリルが制御するエンドレイヴ・ゴーチェに搭載された特殊装備。アンチボディズの嘘界少佐の命令によって、 桜満集が持つ「王の能力」を解析するために搭載された。遺伝子キャプチャーユニットはゴーチェの右腕に装備され、 5本のバイオプシープローブが集が持つヴォイドのゲノム共鳴反応を自動追跡するはずであった。 しかし射出されたプローブは、AP終末期にあった寒川潤をトレース。 潤のキャンサーを内部のゲノムレゾナンス伝送ユニットに取り込み、ゴーチェを暴走させてしまう。
キャンサー化
アポカリプスウィルス感染者のステージが進むにつれて、体表面に金属質の結晶が発現する。 この症状をキャンサー化と呼び、結晶は「AP結晶」と呼ばれる。軽度な場合にはワクチン接種などの方法で回復し結晶が剥離することもあるが、 感染ステージ末期においては結晶の破壊と共に身体部位が崩壊してしまう。第11話では、「はじまりの石」を中心としたゲノムレゾナンスが発生。 潜在的APキャリアの多数が感染ステージを進行させてしまい、突発的なキャンサー化の出現によって東京都内ではパニックとなった。
ノーマジーン
本来はAPウィルスのワクチン研究の中で偶然に発見された薬物だが、その製法が流出したことで日本国内で密造・密売が広がっているジーンドラッグ。 常習性の一方で既存の禁止薬物に比べ肉体的・精神的ダメージが軽微なため、若者達の間ではカジュアルドラッグとして流行の兆しを見せている。 六本木フォートは非合法な取引の場として利用されており、寒川谷尋は密売のため出入りを繰り返していた。
ルーカサイト
非対称8の字の準天頂軌道を周回する、3機の対地攻撃衛星で構成される衛星コンステレーション。 コンステレーション完成時には3機のうち1機が日本上空にある状態となり、地形や建造物に遮蔽されることなく日本全土を標的にできる。 GHQによる統治が始まって以降、日本からの出国は防疫対象として厳しく制限されている。 空海路の完全封鎖による「感染者の密出国阻止」を目的としたルーカサイト計画は、アンチボディズ主導で実施されたプロジェクトである。
エンドレイヴ
"Endoskeleton remote slave armor"=「内骨格型遠隔遠隔操縦式装甲車両」を通称して、エンドレイヴと呼ぶ。 内骨格に複数のモーターや電動アクチュエータ、バッテリーをマウントし、走行機能を持ったアームロボットとも言える設計思想となっている。 技術の発展に伴って多モーター化と軽量化が図られた結果、開発世代が新しくなるごとに小型化・人型化が進展していった。 アポカリプスウィルス研究の副産物として生まれた「ゲノムレゾナンス伝送技術」によって、オペレータはほぼタイムラグ無しでエンドレイヴに意志を伝えることができる。 機体に大きな障害があった場合、逆流信号が発生しオペレータにダメージを及ぼすという問題点もある
スワップ
エンドレイヴの運用はその性質上、複座制御はありえず、すべて単座であり一人のオペレータによって接続・制御が占有されている。 神経接続を行なうオペレータの精神負担は大きく、その作戦時間には限界があるため稼働中のオペレータや機体を入れ替える「スワップ」という運用が可能となっている。 本来は長時間の作戦行動においてバックアップオペレータと交代するための手法だが、第6話でダリルはルーカサイト制御室に予め配置されていた機体にスワップし、葬儀社を迎え撃った。
クホウイングループ
供奉院家によって興された日本を代表する国際企業グループ。 第7話に登場した供奉院翁が、供奉院家当主かつグループ会長としてトップダウン型の経営を行なっている。 GHQの統治以後、「日本国民による自主自立」を目指す供奉院翁は、政官界のネットワークを使い様々な策謀を巡らせているようだ。 供奉院亞里沙は会長の孫で当主の跡継ぎという立場である。
OAU
アフリカ連合が改組して生まれた、アフリカ国家連合機構のこと。 ロストクリスマス後、国連加盟国の分担金は大幅に増加しており、ロストクリスマス後のGHQ日本統治に伴う費用がその背景にある。 第5話で茎道と嘘界が交わしていた会話にある「リーブ・ネイションズ」は国連脱退国という意味。欧米中心の意志決定と資金負担の増加を嫌う途上国は次々と国連を脱退し、特にアフリカ諸国にその数が多い。 葬儀社は反国連・反GHQの支援を求めて、国際政治の新勢力となっているOAUに対し接触を図っている。
アポカリプスウィルス
日本で新たに発見された未知のウィルス。感染メカニズムの詳細は不明だが、発症すると身体の結晶化を引き起こす。 症状はいくつかの「ステージ」に分けられ、第4話に登場した寒川谷尋の弟は「ステージ4」の状態である。 定期的なワクチン投与によって感染や発症は予防できるとされており、日本国民はワクチン接種が義務づけられている。
ロスト・クリスマス事件
2029年12月に起こった、六本木におけるアポカリプスウィルスの感染爆発(パンデミック)、およびそれに伴う騒乱。この事件の発生に対し、六本木には多国籍軍による治安維持部隊が投入される。 日本政府は自国のみでの解決を諦め、その後のGHQによる日本暫定統治の始まりとなった。
六本木フォート
ロストクリスマスの現場となった六本木地区は、多国籍軍が防疫のため完全封鎖を行なった。事件以後、日本政府はこの地区の行政権を放棄し、どの国の法にも属さないエアポケットのような状態となる。 一方でフォート内部の住民は外部に出ることを許されず、ワクチンの接種も行なわれていない。 このため第2話で描かれたように、アンチボディズの防疫行動の標的となっている。
GHQ
ロストクリスマス時に日本国内に駐留した多国籍軍は、その後に日本政府からの行政権委譲を受けることになる。 それを受け国連議決を経て発足したのが、日本における暫定統治組織=GHQである。 日本国内の警察組織や地方自治体は維持されているが、国家レベルの行政と意志決定はGHQによってなされている。
アンチボディズ
GHQに属する特殊防疫部隊。正式には「特殊ウィルス災害対策局」であり、茎道修一郎が局長を務める。 GHQ多国籍軍とは異なった独自の指揮系統と装備を有する、アポカリプス防疫のための専門部隊である。 感染者を認定・隔離する独自の権限を持ち、場合によっては現場での殺処分さえも行なうため、フォートの住民からは「白服」と怖れられている。
24区
東京湾上の埋立地に作られたメガストラクチャー(巨大構造物)。 GHQやアンチボディズの本拠地として暫定統治に伴って建設され、行政や軍事、ウィルス研究などの施設が集約されている洋上都市である。 以前はお台場と呼ばれた地域にそそり立つ威容は、ロストクリスマス後の日本のシンボルとも言える。
葬儀社
GHQからの日本の解放を目指すレジスタンス組織。六本木フォートを本拠地としており、そのためか組織には若者も多い。 基本的には地下組織としてその存在を隠していたが、第2話での六本木フォート侵攻を受け、組織の存在を公表した。 指導者である恙神涯によって、アンチボディズに対抗するための高度な装備と組織力を持っている。
ヴォイドゲノム
セフィラゲノミクスによって開発された、「王の能力」をもたらす謎の物質。 「王の能力」の使用者は、人間の体から「ヴォイド」と呼ばれる物体を引き出すことができる。 第2話で恙神涯が語った言葉によれば「ヒトゲノムのイントロンコード(未使用とされる部分)を解析し、その裡に隠された力をヴォイドに変えて引き出すことが出来る」。 ヴォイドを引き出す際にはいくつかの条件が必要である。桜満集は第2話で「17才以下の人物」かつ「相手が視線を合わせている」ことが必要だと伝えられた。
セフィラゲノミクス
アポカリプスウィルスの基礎研究やワクチン製造などを担当し、GHQやアンチボディズと密接な関係にある多国籍製薬企業。 24区内に研究所があり、そこで3本のヴォイドゲノム製造に成功していた。桜満集の母・春夏はこの研究所の主任研究員である。